結局は

両親が兄の家に引っ越す日が決まった。

父親も母親も好きだけど、裏切られた。
引越し前に許そうと何度も思った。

でも、心の中でいつも許す、許さないの葛藤が始まって、大抵発作がないし、気分が沈む。
病気がそう思わせるのか、本当の自分の本音なのかわからない。

この頃精神不安定がずっと続いていて、毎日の過食嘔吐、週２，３回の自殺衝動に自傷行為。

言葉にならない心の叫びをどうしたらいいのか持て余していた。

昨日、発作が出て夫に「切りたい」と言った。
何度も言った。

最後に夫は「切っていいよ」と言った。
それだけ、苦しんで我慢できないなら仕方ない、と。

その言葉を聞いた瞬間、我に返ったような熱が冷めたような妙な反抗心が芽生えてきた。
「切ってたまるもんか」って思った。
だから切らなかった。

何故か自分の行動がばかばかしく思えた。

多分、見放された感があったからだと思う。
結局は誰かに心配されたい、常に構ってもらいたい。
それが本心なのかなって思ったりもした。

少し、自分というものが見えてきたような気がした。